カメラの話

 現在Nikon D40SONY NEX5、RICHO GRDigital2を使用。自転車では大概GRD2を持ち歩いているけれど、このカメラは時折レンズ内センサーにゴミが付く。沈胴式レンズの宿命でもあるけれど密閉型であっても内部にゴミが発生する可能性はあるので仕方がない。何度か分解して清掃したりもしているけど分解してセンサー位置がかわるとオートフォーカス精度に影響する。その点では一眼レフはセンサーを簡単に露出させられるので油脂に気をつけてブロアーで吹く程度の清掃は自分でできる。センサー用のクリーニングセットを購入すればもう少し踏み込んだ清掃も自分で出来る。メーカーのサービス店が近くにあれば1000円程度でクリーニングしてもらえるのも一眼の楽なところだとおもう。

 自転車での使い勝手を考えるとミラーレス一眼のNEXに薄型レンズというのはなんとか持ち運べるサイズになるけれど、レンズが大きいというのは何かと気を使う。描写自体はレンズが大きくてセンサーが大きい物の方が低コストで画質を向上させやすい。レンズが大きいと描写が良くなるのがメリットで、欠点は雨や汚れが付く面積が広いので大きなフードが欲しくなるので結果的にかさ張る。フードやレンズキャップを着脱すると撮影レスポンスを遅くする。それもこれも画質優先なのか行動優先なのかで大きく変わる。画質優先ならフロントバッグを取り付けてクッションボックスを仕込んでレンズキャップなしフード付きで一眼レフやミラーレス機をそこに入れるのが一番おちつく。

 街乗りであればベルトクリップタイプのホルダーを使ったり、肩がけベルトに多少工夫して背中側で固定できるようにすれば一眼を使いやすい。収納と手軽な防水性を優先するならコンパクトカメラに分がある。描写で考えると24mm〜50mm(35mm換算画角)くらいの画角がカバーできれば自転車視点としては足りる。もし胸に固定して動画を撮る場合は18〜24mmくらいが欲しい。

 自分の使用用途ではNEX5はキットレンズの描写がいまいちな上にパンケーキは広角すぎてズームレンズは重量バランスから背負いにくく、簡単なポーチに入れるには重い。歩いて撮るときは便利だけど自転車的には専用の収納を考えないと使いにくい。

 状況によっては600万画素のD40を今も使っている。理由は、電池の保ち、多少だけど防滴、電源を入れてから撮るまでの時間の短さ(これは最近の高級コンパクトもクリアしてる)、一眼レフとしてはミラーレス機ほどではないにしても軽いこと、画素はポスター用途でなければこれで足りること、画素は少なくても写りが鮮やか。NEX5と比較すると背面液晶ではNEXが格段に良い。背面液晶が高画素で鮮明だとピンを掴みやすい。けれど風景を撮る場合はピンは深めなのでD40でも問題ない。D40と最近の機種を比較して絶対的に差がでるのは感度の分野で、夕方や夜間、あるいは食事などを綺麗に撮るにはISO800でもノイズなく撮れるものが欲しくなる。自分は食事の撮影はとりあえず程度なのでそのとき持ってるカメラが低感度ならなるべく動かないようにして撮る。

 NEX5の欠点は電池があまりもたないことと、電子水準器がないのにホットシューもないので、風景を撮るときは小型の水準器を貼付けるような工夫が欲しくなる。今はそういう工夫はしないで水平物をみつけてグリッドラインで水平取ってるけど、この方法は厳密には多少ずれる。水準計のほうがずっと信頼できるというのはほかのカメラで撮影していて感じる。それも含めて、歩きはNEX5で自転車はGRD2、撮影ベースのポタリングでは一眼を使うけど、NEXで使う手持ちのレンズで写りが良いのはすべてマニュアルレンズなので完全に足を止めなければ撮影できない。キットレンズの描写がD40の方が良いのでAFを使いたいときはD40。もしD40用にコシナ単焦点レンズ(20mm、28mmあたり)を買ったらD40ばかり使うとおもう。AF使える20mm単焦点なんかもあったらなお便利に使える。

 もしいまGRD2が壊れたらどうするのか考えたらコンパクトが一個欲しいだろうか。悩む。GRD2は逆に言うと証拠写真的な記録取りでしか使っていないから今壊れたらウェアラブルカメラ(動画用)、たぶんCONTOURを買う。

 コンパクトカメラだったらSONYのTXシリーズあたりを使ってみたい。興味があるのはRICHO GRD4、CXシリーズ、SONY TXシリーズ。買うとしたら実機に触れて使い心地を確認する。重量、電源を入れてからシャッターを押すまでの時間、シャッターを押してから撮影が終わるまでの時間(レリーズタイムラグ。昼間は手ぶれ補正よりも大事)サイズより重量優先。コンパクトカメラの範疇でサイズが大きくても重さが同じなら規格的に無理のないサイズのものでいい。電池のもちも大事。